バレルめっきとは

自動車のバンパーのような品物は引っかけを使用してめっきしますが、ボルトやナット、ピン、ボタンのような小型部品をめっきするには、バレルめっき装置を使用します。
バレル本体は塩化ビニール、ポリプロピレンもしくはアクリル樹脂製で、表面に小さな品物が落下しないようにめっき液が出入りできるような穴がたくさん開いています。
バレルを使用してめっきする場合は、部品に均等にめっきするために回転しながらめっき処理を行います。
通電は給電リードの先端を中に差し込むことによって行われます。
【小物へのめっき法】
ボルトやナットなどの小物にめっきをする場合は「バレルめっき」と呼ばれる方法でめっきされることが多いです。
「バレルめっき」とは樽のような装置の中で、回転させたり揺らすなどしてめっきする方法のことです。バレルの種類は、回転バレルや揺動バレル、傾斜バレル、両側開口バレルなどがあり、めっきする製品の形状によって選択します。
バレルめっきの利点は、ラック掛けが困難な製品にめっきできることです。また、棒状や筒状の製品も一度に大量処理することも可能です。ラック跡が製品に残らない利点もあります。
ボルト、ナットなどは亜鉛めっきされ、電子部品関連には、銅めっき、ニッケルめっき、スズめっき、銀めっきなどが多く用いられます。
 

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