油脂には、鉱物性油脂と動物性油脂があります。
鉱物性油脂は、溶剤脱脂を用いないと除去しにくく、従来はトリクロロエチレンなどの塩素系有機溶剤が使われていました。
しかしながら、オゾン層の破壊、塩素系有機溶剤の毒性などの問題から溶剤脱脂を使わず浸漬脱脂、電解脱脂などのアルカリ水溶液のみによる脱脂が行われるようになりました。
【脱脂行程】
・ めっきする製品に付着している油、指紋などを取り除く
・ 油の種類により、とれやすさが違う
・ 浸漬脱脂、電解脱脂など複数の工程で脱脂する
・ 電解脱脂は仕上げ脱脂として使用する
脱脂行程は、めっきの密着性やピンホールを通じての耐食性などにも影響を及ぼす非常に重要な
工程になります。
めっきの密着不良の80%は脱脂不良といわれているので、脱脂浴の管理も十分行う必要があります。