めっき種類 : 「工業用クロム(硬質クロム)」 |
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【説明】 装飾クロムよりも厚いめっきであり、耐摩耗性に優れていることから、工業機械の部品に広く利用されています。 |
槽サイズ | |
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950×1800×2000 mm | |
※処理可能サイズとは異なりますので、お問い合わせください。 |
処理実績品目(一例) |
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ピストン等、摺動部部品 |
実績対応素材(一例) |
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・鉄鋼 |
※ 記載以外の素材に関してはお問合わせ下さい。
硬さの高い工業用クロムめっき
工業用クロムめっきは機械部品に最も多く用いられているめっきです。
工業用クロムめっきの特徴
・ 硬さがHv800から1000と高い
・ 耐摩耗性が優れている
・ 耐食性に優れている
・ 摩擦係数が低い
・ 離型性がよい
用途
小物 - ボルト・ナット・ねじ・歯車
中物 - 金型・シャフト・ピストン・切削工具
大物 - 製紙用ロール・機械ロッド・船舶用ロッド
工程
素地→研磨→予備脱脂→マスキング→治具取り付け→陽極処理(陽極エッチング)→クロムめっき→研磨
工業用クロムめっきのポイント
● 熱処理に比べて低い温度で加工できる
● 陽極の配置、遮へい板などノウハウが必要
● 素材とめっきの厚さに応じたエッチング処理が必要
機械部品の耐摩耗性向上
機械部品は多くの金属材料が使われており、摩耗・腐食により消耗されています。
めっきすることで、耐摩耗性を向上させ、耐食性を良くするだけでなく、潤滑性・接着性・柔軟性・離型性・放熱性などの機能を付与し、めっきにより肉盛りを行い、寸法精度を向上させて、加工精度を上げる方法がとられています。
【工業用クロムめっきの利用分野と利用目的】
分野 | 適用部品 | 利用目的 |
自動車 | クランクシャフト・同シャフトジャーナル・カム・シリンダーライナー・カムシャフトジャーナル・各種シャフト・ピストンリング・ピストンロッド・軸受など | 耐摩耗性・潤滑性・多孔性・硬さなど |
航空機 船舶 |
クランクシャフト・同シャフトジャーナル・シリンダー・ピストンリング・ピストンロッド・バルブ・スライドチューブ・ピン・補助軸など | 耐摩耗性・肉盛り再生・潤滑性 多孔性など |
化学工業 | ポンプシャフト・インペラ・各種塔槽 バルブなど |
耐食性・耐摩耗性 |
機械部品の耐摩耗性向上2
二つの部品が接触しながら相対運動をすると、必ずそこに摩擦力が生じます。
この摩擦力を少なくするために、潤滑油や潤滑めっきが用いられています。
潤滑油を用いる方法として、工業用クロムめっきを行い、潤滑めっきとしてはテフロン粒子を複合させた複合めっきなどを施しています。
【工業用クロムめっきの利用分野と利用目的2】
分野 | 適用部品 | 利用目的 |
産業機械 | 織物・食品・印刷などの乾燥シリンダー・各種シリンダー・各種ロール・水圧ラム・バルブ・コンプレッサークランクなど | 耐摩耗性・耐食性・多孔性・潤滑性・非粘着性など |
検査工具 切削工具 |
ヤスリ・フライス・マイクロメータ・リーマー・ブランクゲージ・リングゲージ・各種ゲージ・各種ドリル・タップなど | 非粘着性・耐摩耗性・肉盛り再生・硬さ など |
金型 | ガラス用金型・プラスチック用金型・各種金型・バルブなど | 非粘着性・耐摩耗性・肉盛り再生など |