「金」めっきの説明

本社工場

めっき種類 : 「金」  
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【説明】
耐食性が良く、熱伝導も良好、高温でも使用できるといった特性を持っています。また、各種装飾品の色調を得るために用いられることもあります。
当社では主に工業用金めっきを取り扱っています。
槽サイズ
550×750×500 mm
実績対応素材(一例)

・アルミ(2000、5000、6000番台)
・銅
・銅合金
・鋼鉄
・ステンレス

処理実績品目(一例)
本社工場

施工式のイベント用に金めっきと
銀めっきをしました。
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3×3cmと小さめですが、少しの出っ張りでも許されないので、顕微鏡を用いながら、入念に1つ1つチェックします。
基盤のような重要な箇所に用いられるものです。
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導電性をよくするため、金めっきをしています。
それぞれ、様々な部分の接触点に使われる品物です。
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シャワーのヘッド部分

一般に使われるものではなく、この品は映画で使われるそうです。

また、時には展示場で使われるものもあるそうです。

実績対応素材(一例)

・アルミ(2000、5000、6000番台)
・銅
・銅合金
・鋼鉄
・ステンレス

※ 記載以外の素材に関してはお問合わせ下さい。

金めっき

金めっきは、ネックレス、イヤリング、仏具、時計部品などの装飾用部品から、電子部品、工業用部品のめっきまで様々な用途で使用されています。
装飾用金めっきは、光沢ニッケルめっき上に行われ、金の優れた光沢と耐食性を向上させる為に行われています。
しかし、最近は装飾用の用途より電子部品へのめっきとして多く用いられています。
 

金めっきはなぜ電子部品へのめっきとして用いられるの?

■理由

  • 耐食性が優れていること
  • 経時変化による接触抵抗値の変化が小さいこと
  • はんだ付け性がよいこと
  • ボンディング性がよいこと
  • 導電性がよいこと

 
このような理由で、プリント配線板から、コネクタ、また、コンピューターをはじめとする精密な電子機器には金めっきされた部品が多く用いられています。

金の電気伝導性は、銀、銅に次いで優れていますが、金の表面に酸化被膜を作らない為に接点として多く使用されます。
 


金めっきの工程

金めっきは、素材に直接めっきすることはありません。
一般的には、前処理があって、下地めっき、金ストライクめっき、金めっきの順に処理されます。

それぞれの作業にはどのような役割があるのでしょうか。

下地めっきは、素材表面の粗さを平らにし、耐食性を与えます。
電子部品の場合には、下地銅の金めっき表面への拡散防止が目的でニッケルめっきを行います。

ストライクめっきとは、特別な浴組成や作業条件を用いて短時間に強制的にめっき処理を行うもので、素材表面の酸化物除去や活性化とめっきを同時におこない次工程へのめっきの密着性を向上させるめっき処理のことです。

硬質金めっきについて

硬質金めっきは、純金めっきに比べ耐磨耗性が良く、低コストでの処理が可能です。
 
電池の接点など機能めっきとして使う場合に、この硬質金めっきを使います。
金は装飾以外に耐酸化性、耐腐食性、電気・熱の良導体、低い接触抵抗を兼ね備えた金属です。このため電気工業の発展と連なって、金めっきも発展しました。
 
硬質金めっきの特色としては、金めっきよりも厚くつき、均一電着性に優れている点です。