「ニッケル」めっきの説明

本社工場

めっき種類 : 「ニッケル」  
【説明】
ニッケルめっきにはワット浴や黒色ニッケルめっき浴等があり弊社ではワット浴、スルファミン酸浴を使用しています。
装飾的な用途・電子部品などの機能的用途や各種の下地めっきとして多く用いられています。

ニッケル自動ライン

槽サイズ
ニッケル自動ライン

1200×1300×800 mm

※処理可能サイズとは異なりますので、お問い合わせください。

ニッケル手動ライン

槽サイズ
ニッケル手動ライン

600×1100×700 mm

※処理可能サイズとは異なりますので、お問い合わせください。

処理実績品目(一例)
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飛行機に使われる製品

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ねじとプーリー

28φ程で音響部品などに
使われるものだと思います
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ナット

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5~7mm×20mmのビス
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動力系機械の内部に使われる製品

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動力系機械の内部に使われる製品
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3×5cmと小さめで、カバーになる製品

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両サイドにネジが切ってある製品
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銅素材上のニッケルめっき

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銅素材上のニッケルめっき
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銅素材上のニッケルめっき

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銅素材上のニッケルめっき
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銅素材上のニッケルめっき

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銅素材上のニッケルめっき
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銅素材上のニッケルめっき

実績対応素材(一例)

・銅
・銅合金
・鉄鋼
・ステンレス

 ※ 記載以外の素材に関してはお問合わせ下さい。

ニッケルめっきとは

ニッケルめっきは、1830年代に発明された古いめっきであり、日本でも1892年に始められたと言われています。
初期は無光沢めっきが行われており、研磨して装飾的な用途としていました。
1950年代に光沢ニッケルめっきが行われるようになると、飛躍的に使用量が増えていきました。
現在は、各種の下地めっきとして、
・装飾的な用途
・電子部品
などの機能的用途などに多く用いられています。


最初、ニッケルめっきは鉄素材上の銅→ニッケル→クロムめっきの中間層として多く用いられていました。
その後、耐食性の向上などの観点から、銅めっきに代わり半光沢ニッケルめっきが用いられ、半光沢ニッケル→光沢ニッケル→クロムめっき法(二重ニッケルめっき法)が主流になりました。
現在、装飾めっきの下地めっきとして、重要な役割を果たしています。

 

ニッケルめっきの特長

ステンレスカラーのニッケルめっきは、強靭で耐食性に優れた性質を持っています。鉄鋼、銅合金、亜鉛合金、アルミニウム合金などの素材上にめっきして装飾や防食の効果があります。
 
ニッケルめっきの使用例
 

     

  • 【装飾・防食めっき】OA機器機構部品や医療機器部品、雑貨製品など
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  • 【クロムめっきの下地めっき】自動車外装部品や浴室・トイレなどの水洗金具へのめっき
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  • 【木金属めっきの下地めっき】ニッケルは白色系外観ですので光沢ニッケルめっき上に金や銀、ロジウムなどの薄い貴金属めっきを行います
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  • 【コネクタ用めっきの拡散防止層】銅上に直接金めっきをしますと、銅が表面に拡散して酸化し接触抵抗が増してしまうので、ニッケル下地めっきにより拡散を防止します。

 
 


ニッケル手動ライン

スルファミン酸ニッケルめっき

スルファミン酸塩浴によるニッケルめっきはの特徴は、高電流密度が使用できることや、内部応力が低いことです。
スルファミン酸塩浴は、電鋳や肉盛りなどの厚いめっきに応用されます。
めっきは延性に優れているので、めっき後に後加工される線材や板材などにも使用されます。

スルファミン酸は、別名アミド硫酸ともいう無色の固体です。水によく溶け、比較的強い酸性を示します。 ジアゾ染料で染色した際に残留している余剰亜硝酸塩を分解するのに使用され、硫酸のヒドロキシル基がアミノ基に置換したものです。
吸湿性も発揮性もないので、取り扱いと貯蔵が容易な有機酸です。