「錫(すず)めっき」
【説明】
錫は他の金属とのなじみが良く、半田密着性や窒化処理への耐性の付与を目的として用いられる事が多いめっきです。
装飾目的として用いられる場合もありますが、当社では主に工業用めっきを扱っています。
・銅
・銅合金
・鉄鋼
・ステンレス
※ 記載以外の素材に関してはお問合わせ下さい。
すずめっき
すずは特徴のある性質を持っている銀白色の金属です。
融点が非常に低く、すず単独または他の金属との合金でハンダづけに適しています。
すずめっきは、銀白色の美しい色調で耐食性が優れている上に、毒性が無いので食器の表面処理にも適しています。
鉄犠牲防食する性質があって、溶出したすずも無害なので缶の材料としても優れています。
現在の製缶用すずめっき鋼板の大量生産はすべて大規模な連続めっきで行われています。
光沢すずめっき
防食、有機酸等に対しとても安定で、平滑なめっきが得られる光沢すずめっきは、美しい光沢を保ち、食品などに含まれる各種有機酸にもよく耐えてくれます。
すずめっきの用途として、すずは金属に比べて毒性が極めて低いので、食器、缶詰用薄鋼板にめっきされます。
その他、電気部品、電線等のはんだ付け性向上の目的でも使用されます。
固体潤滑剤としての効果もあるので、機械部品のしゅう動部分にもめっきされてます。
すずめっきのウイスカ
電子用途にすずめっきを使用する場合、「ウイスカ」を意識する必要があります。
ウイスカとは、すずめっきから生成するヒゲ状の突起物のことです。最悪のケースではコネクターなどの離れた接点同士をショートさせることもあります。
すずめっき後しばらくすると、表面から針状の結晶が成長します。
ウイスカは、100パーセントすずの単結晶で、最大の原因はすずめっきの内部応力または外部応力と考えられます。